根っこの治療

虫歯が進行してしまい痛みを生じると「根管治療」と呼ばれる歯の神経等を取り除く治療が必要になります。
では、「根管治療」とはいったいなんなのでしょうか?

根管治療について

歯の根の中の神経や血管など(あわせて歯髄と呼ばれます)が通っている管を根管と言います。

歯の根の治療である根管治療(は歯髄が炎症や感染を起こした時に必要になります。

原因は深い虫歯、歯の亀裂、外傷などです。

炎症や感染をそのまま放置しておくと、 歯が痛んだり、根の周囲の組織に炎症が広がったり、歯肉が腫れたりします。

場合によってはリンパ節が腫れたり発熱したりと全身的にも影響が出ることもあります。

根管治療によって、これらの症状が軽減したり、治癒したり、予防できたりするのです。

 

根管治療では、痛んだ歯髄を除去して、根管を注意深く清掃し、 再度の感染を防ぐために根の中に詰め物をします。このように歯髄を除去する治療法を抜髄と呼びます。

一方、以前に根管治療が終了している根が再び感染してしまった場合にも、根管治療が行われます。

 

この場合の治療法は、感染根管治療と呼ばれます。

 

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日本歯内療法学会 抜粋

 

簡単に書きますと、大きな虫歯ができてしまったそれが神経などにいってしまったから、それを除去して炎症おこした悪いものを取りましょうねということです。

 

この痛さは大人が痛みで夜も眠れないほどになり、冷や汗をかくほどです。
そのまま放置をすると神経はしんでしまうため、痛みは一時的になくなりますが根幹の先で膿等を生じ、最終的には周りの骨を溶かしてしまい、抜歯になる可能性が高くなります。

根管治療は保険でもできます。
虫歯が広がり神経の近くまで達して神経の治療が必要になってきます。
神経の治療をして土台を入れて被せものをしていきます。

根管治療の処置〈2000円から4000円程度〉

 

虫歯を削っていく治療になります。
その日にレントゲンを撮影したのか、どのレントゲン撮影をしたのか、麻酔をしたのか等虫歯の深さや処置の内容によって異なってきます。
また神経の処置をしたか等によっても異なってきます。

 

土台を使用する場合
金属の土台の処置〈保険治療で2000円程度〉

 

根の治療が終わった所に土台を立てていきます。保険の範囲では金属の土台です。
金属の土台は保険の範囲で出来る為、料金が安いですが歯茎が下がってくると黒ずんで見えたり、歯に大きな力が加わると根が割れてしまうデメリット等があります。

ファイバーコアの土台の処置(保険でも可能、自費でも可能)
中にファイバーの芯があり透明感のある素材です。

 

金属に比べてクッション性があり、歯に力が加わった際にも根の負担を軽減してくれます。
被せ物にセラミックの素材を使用する際にも色に影響を与えません。

当院での根管治療は、
適切な診査診断を行った上で治療に入ります。
そうしなければ悪くなった原因も判明しないため、
問題が再発してしまう可能性が高まってしまうためです。

他院で「この歯は残せません」と言われた場合でも、
一度、諦めずに当院にご相談ください。

CT、高倍率拡大鏡等を活用し、
可能な限り「歯を残す」そして「再発を防ぐ」
治療を実施します。

「他の医院で何回も根管治療しているのに、いつまでたっても治らなかった」という声をよく聞きます。これはなぜなのでしょうか?

答えは

  1. 保険診療であるとしっかりと治療する時間がとれない。
  2. 根管治療は値段のわりに費用がでないことがあげられます。

それのせいでしっかりと治療をおこなわずに適当に詰めてかえす先生もいらっしゃることはいらっしゃいます。(勿論保険でしっかりとやっている先生も僕はしっています、色々な先生がいるのでなんともいえませんが…)

他の治療と比べ根管治療は細かい作業が多くを占めるため煩わしく、かつ、治療時間に対する診療報酬(保険点数)の低さなどにより、適切な根管治療が行われていないため。

根管治療が良くならない、再発してしまうということは治療が難しいからではなく、医療に対しての意識の問題だと私は考えます。

当院のポイント:レントゲンでは確認できない部分までも把握できる「CT」

CTは「見える化」させる機器です。

CT(三次元)を利用することで、デジタルレントゲン(二次元)では見えない部分まで「見える化」することができます。

レントゲンでも根尖病巣の有無は判断可能(ぼんやり黒く映ります)ですが、CTを利用することでレントゲンでは見えない部分も可視化することができ、より一層精密な診査・診断、そして治療が可能になります。

当院ではYOSHIDAから販売されているオシリスという高級なCTを使用して、CTを撮影しています(勿論すべての症例は撮影しませんが…)

人体に害の少ない消毒剤の選択

根管治療では、ファイルと呼ばれるステンレス製のヤスリのような器具で、根管内の汚れを削っていきます。

ヤスリで削ると細かな削りカスが出るのと同様に、根管治療でもファイルで歯質を削る際にカスが出ます。このカスにはたくさんの菌が存在していますので除去しなければならないのですが、手用の器具では除去できませんので、ほとんどの歯科医院では除去せずに、空けた穴に蓋をして根管治療を終えてしまいます。

1度治療して完治したと思っていた箇所が、再度治療を行わなくてはならないのはこのためです。

この問題を解決するのが「EDTA」、「次亜塩素酸ナトリウム」という薬剤です。

専門的な話になりますので詳細は割愛させて頂きますが、簡単にご説明をしますと、これらの薬剤は、ファイルで生じた削りカスを溶かし、消毒することで根管内をクリーンな状態にし、病気の再発を防ぐものです。当院では、これらの薬剤を用いて根管治療を行っております。

技術を要する「歯根端切除術」の実施

通常の根管治療を行っても症状が改善しない場合は、「抜歯」の選択が一般的です。しかし当院では「歯根端切除術」を実施することで、可能な限り歯を残す治療が可能となっています。

歯根端切除術

神経を取った後の治療(根管治療)がうまくいかなかった場合、根っこの先っぽの方に「膿の袋」ができる場合があります。膿の袋があまりに大きい場合には抜歯になりますが、そうでない場合は、外科的に根尖(根の先っぽ)を切断すると同時に膿の袋を摘出する処置を行います。これを歯根端切除術と言います。

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