歯周病の治療

歯周病のためになる話

突然ですが、世界で一番歯科での病気が少ないと言われる国は知っていますか???

それはスウェーデンです。なんと国内の91%の国民が検診に行っており、80歳以上で本数は平均20本以上!
ちなみに、わが国日本は幾つでしょう…

残念ながらたったの8-13本です…

残念ながら人間は、歯の本数は増えません。

子供の歯から大人の歯に移り変わるときはありますが、たったの一度きりです。

二度ともどらないから自分の歯をできるだけ、大切にしていただいてもらうために当院では歯周病の治療、ケア、予防治療に関して取り組んでいます。
天然歯にまさるものはないです、大事にしましょう。

歯周病はいつのまにかに症状が進みます

現在、30歳以上のおよそ80%の人が歯周病に罹患しているとの結果があります。

しかし、30歳でいきなり歯周病を発症する訳ではありません。

実は、歯周病にかかっている人の多くは10代の頃から歯茎が歯周病菌によっておかされており、20数年という長い年月をかけて少しずつ病気が進行していることが明らかになっています。
歯周病は「赤く腫れぼったい」「出血しやすくなる」といった症状があらわれますが、ついつい病気を見逃してしまいがちです。そして病気は静かに進んで行き、気がついたときには歯がグラグラ、抜歯をすることに・・・というケースも。

このことから、海外では歯周病を「サイレントキラー」と呼んでいます。

ではこのことからなにが大事かというと。
毎日の歯磨きは勿論のこと、歯医者にて定期的に検診(1-3ヶ月)を受けて歯を守ることがとてもとても大切なことです。

自宅での歯磨きをしっかりしてないで、歯医者にきているから問題はないとおもっているそこのあなた、大きな間違いです。

僕らは月に1度の検診と磨き方を教えることはできます。ですが、残りの29日ほどはあなた自身が行う歯磨きやフロスを使用することが大事なのです。

また歯周病は最近の研究によって全身的な疾患も引き起こす可能性があると判明されています。

歯肉は体の中でも非常に敏感な組織です。
またお口の中は全身の中でも微生物、細菌などが最も多く存在している場所でもあります。
そしてあらゆる全身疾患と歯周病の関連性が近年の研究により指摘され始めています。

歯周病との関連を挙げられているものには呼吸器系疾患、心疾患、糖尿病や妊娠などがありますが、なかでも糖尿病との関連は深く糖尿病は歯周病を悪化させる大きな原因のひとつでもあるのです。

http://www.perio.jp/qa/

日本歯周病学会 抜粋

 では、どのような治療をするのか?

 

 

 

定期的な歯周病治療 (歯周病安定期治療SPT)

確認以外に全体的なクリーニングや汚れが付きやすい所はブラッシング指導等をして汚れを防いでいきます。歯周病は再発率の高い病気で、治療によって症状が改善しても、油断をすればすぐに再発してしまいます。したがって治療が終わっても毎日のケアを欠かさずおこなうこと、そして定期的に歯科医院でチェックやクリーニングをおこなっていくことが必要です。

フッ化物塗布(初期脱灰)

歯科医院専用の濃度の高いフッ素を塗布する事で虫歯の進行を防いでいきます。
問題のない歯にはフッ素は塗布できません、初期脱灰と言われる虫歯のみ使用可能です。

対症療法ではなく、原因療法で歯周病を根本から改善

歯周病がかなり進行してしまった方、
他院で「抜歯です・・・」と言われてしまった方、
諦める前に、当院にご相談ください。
なぜ歯周病が治らないのか・・?

全国に歯科医院は約70000件ありますが、虫歯はもとより歯周病の患者は減っていません。
それは歯周病が歯周病原因菌による感染症であるということをきちんと理解していないからではないでしょうか?

いくら歯垢や歯石を除去したとしても歯周病は良くなりません。歯周病は「感染症」ですので、そもそもの原因となっている「歯周病菌」へのアプローチが必須となります。

当院では、従来からあるレントゲン検査、歯周ポケット検査や生活習慣の問診に加え、歯周病原因菌の特定及びそれらの細菌に対しての直接的なアプローチを行います。
あまり知られていないことですが、歯周病はお口の中だけではなく、全身疾患との関連性もあります。
関連性が報告されているものとして次のものがあります。

歯周病との関連でよく言われるのが、「糖尿病」「心臓病」「早産」です。

糖尿病との関連

重度の歯周病の場合、軽度の人に比べ2年後に糖尿病が悪化している率が5倍高くなります。

心臓病との関連

歯周病菌の作りだす物質が血液中に流れ動脈硬化を起こすのではないかと考えられており、心筋梗塞や狭心症を引き起こす原因となります。
健康な人に比べ心臓病発症の危険率が2.8倍といわれています。

早産・低体重児との関連

低体重児を出産した母親の方が歯周病が進行していたという報告があります。
また、妊娠中の歯周病をそのままにしておくと早産の確率が高まります。

他にも「肺炎」「脳卒中」などとの関連性が指摘されています。
研究が進み、今や歯周病は、お口の中だけの病気ではないというのが専門家の共通認識です。「歯周病=歯を失う」という認識ではなく「歯周病=命にかかわる場合もある」という認識の転換が必要です。

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