義歯の咬合調整:自費と保険、その違いと価値

皆様、こんにちはエンプレス歯科の院長の大石です。

 

今日は、義歯の咬合調整に関する深い洞察をお伝えしたいと思います。

近、いつも義歯を作っていただいている近藤義歯研究所さんのセミナーに参加して、義歯に関する非常に興味深い話を聞く機会がありました。

 

その中でも、特に自費と保険による義歯の咬合調整の違いについての知見が印象的でした。

義歯の咬合調整とは、義歯が患者さんの口内で正しく機能するように調整することを指します。

ここで面白いのが、自費と保険での義歯の形状が全く異なり、これが咬合の質に大きく影響を及ぼすという点です。

 

保険適用の義歯は、主に点接触での咬合調整が行われます。これは、義歯の接触点が限られているため、比較的調整が簡単で、治療時間も短くて済むというメリットがあります。しかし、この方法では、かみ合わせの強さや安定性に欠けることがあり、長期的な快適さや機能性に影響を与える可能性があります。

 

一方で、自費で行う義歯の咬合調整は、面接触を基本としています。これは、義歯の接触面を広げることで、より自然で、強固なかみ合わせを実現する方法です。面接触による咬合は、義歯をより安定させ、自然な噛み心地を提供します。しかし、その分、治療時間や技工士にかかる時間が増えるため、コストも高くなります。

 

このセミナーを通じて学んだのは、「良いものはその価値がある」ということです。確かに、自費での義歯治療は高価かもしれませんが、長期的な快適さ、機能性、そして何より患者様の満足度を考えると、その投資には大きな価値があるといえます。

咬合調整は、一見小さな調整かもしれませんが、患者様の口の中の環境に大きな変化をもたらします。私たちは、患者様一人ひとりのニーズに応え、最適な治療法を提供することを心掛けています。

大変ためになるセミナーでした。この学びを活かして、今後の診療に役立てていく所存です。

次回もまた、新たな知見を深めるために参加しようと思います。

義歯の選択において、どのルートを選ぶかは患者様のライフスタイルやニーズによって異なりますが、私たちはその選択を全力でサポートします。

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