小児歯科・予防歯科・口腔機能育成

大切なお子様の
「未来」を守る!

〜 0歳から始める、予防と発育のトータルケア 〜

「歯医者さんは、怖くない。むしろ楽しい場所!」
初めて来院するお子様にそう感じてもらうことが、私たちの最初の目標です。

幼少期に歯科医院で「痛かった」「怖かった」という経験をしてしまうと、その記憶はトラウマとなり、大人になっても歯科医院を避けるようになってしまいます。結果として、将来的に多くの歯を失ってしまうことにもなりかねません。
逆に、小さな頃から「歯医者さんは自分を助けてくれる味方だ」というポジティブなイメージを持てれば、それは一生涯にわたってその子の健康を支え続ける、かけがえのない財産になります。

だからこそ、私たちは無理な治療は決して行いません。
お子様一人ひとりの個性やペースに合わせ、まずは器具に触れる「練習」からスタートし、信頼関係を築くことを何よりも大切にしています。
痛みを極限まで抑えた優しい治療、将来の美しい歯並びまで見据えた発育サポート、そして頑張ったことを沢山褒める温かなコミュニケーション。

大切なお子様の歯と、健やかなお口の成長を、
私たちが責任を持って全力で守り抜きます。
どうぞ安心してお任せください。

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フッ素塗布とシーラントによる予防効果

世界基準の予防法「フッ素」の力

小児の虫歯予防において、最も科学的根拠(エビデンス)があり、世界中で推奨されているのがフッ素塗布シーラント(溝封鎖)です。フッ素は単に歯を強くするだけでなく、以下の3つの重要な働きを持っています。

  • 再石灰化の促進:溶け始めた初期の虫歯を修復します。
  • 歯質の強化:酸に溶けにくい、強い歯を作ります。
  • 虫歯菌の抑制:細菌の活動を抑え、酸を作らせないようにします。

世界保健機関(WHO)や日本の厚生労働省、各学会もフッ素応用を強く推奨しており、定期的な高濃度フッ素塗布は、子どもの虫歯発生率を大幅に低下させることが証明されています。

なぜ「1ヶ月に1回」が理想なのか?

一般的な検診は3〜4ヶ月ごとですが、当院では「1ヶ月に1回」のフッ素塗布を推奨しています。その理由は明確です。

乳歯や生えたばかりの永久歯は非常に柔らかく、虫歯の進行スピードが大人の何倍も早いです。3ヶ月空いてしまうと、その間に虫歯が発生・進行してしまうリスクがあります。

毎月高濃度のフッ素を塗布することで、常に歯の表面をフッ素でコーティングし続け、エナメル質を最強の状態に保つことができます。

奥歯を守る「シーラント」

シーラントは、歯ブラシの毛先も届かないような奥歯の複雑な溝を、あらかじめ樹脂で埋めてしまう処置です。これにより、汚れが溜まるのを物理的に防ぎ、奥歯の虫歯リスクを劇的に減らすことができます。特に「6歳臼歯」が生えてきたら、すぐにシーラントを行うことを強くお勧めします。

フッ素塗布とシーラントの様子
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小児の虫歯治療と痛くない工夫

痛くない治療とトレーニング

「歯医者嫌い」を作らないために

子どもの虫歯治療は、大人以上に繊細な配慮が必要です。一度でも「痛い!」「怖い!」という経験をしてしまうと、その記憶はトラウマとなり、大人になっても歯科医院を避けるようになってしまいます。

当院では、お子さんの未来のために「痛みを極限まで感じさせない治療」を徹底しています。

痛みを消す3つのステップ

  1. 表面麻酔
    針を刺す前の歯ぐきにゼリー状の麻酔を塗り、感覚を麻痺させます。
  2. 極細の針
    髪の毛ほどに細い、歯科業界で最も細い針を使用します。
  3. 電動麻酔器
    一定の速度・圧力でゆっくりと麻酔液を注入することで、注入時の痛みを防ぎます。

また、日本小児歯科学会でも推奨されている「ラバーダム防湿(治療する歯だけをゴムのシートで出す方法)」も活用します。これにより、削る水や薬品がお子さんの喉に流れるのを防ぎ、舌や頬を傷つけるリスクもゼロになります。安全かつスピーディーに治療が終わるため、お子さんの負担も最小限になります。

そして何より大切なのが「心の準備」です。緊急性がない限り、いきなり押さえつけて治療することは絶対にありません。まずは器具に触れてみる、お口を開ける練習をする、といった「トレーニング」から始め、お子さんが自信を持って治療を受けられるようになるまで、根気強く待ちます。

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口腔機能発達不全症とは?(厚労省認定)

「お口ポカン」「クチャクチャ食べ」は、単なる癖ではありません。
発育に関わる病気として、保険治療の対象になっています。

近年、子どものお口に異変が起きています。虫歯は減っているのに、歯並びが悪い子や、お口が常に開いている子、うまく噛めない子が急増しています。これらは「口腔機能発達不全症」と呼ばれ、厚生労働省も危機感を抱き、2018年から保険適用の病名として認められました。

これは、子どもの「食べる」「話す」「呼吸する」といった、生きていく上で最も基本的な機能が、年齢相応に育っていない状態を指します。

放置すると、単に歯並びが悪くなるだけでなく、以下のような深刻な全身への悪影響(負の連鎖)が懸念されます。

放置することのリスク

  • 口呼吸の定着:ウイルスが体内に直撃し、インフルエンザやアレルギーになりやすくなる。
  • 酸素不足:脳への酸素供給が減り、集中力の低下や学力への影響、ADHD様の症状が出ることがある。
  • 顔貌への影響:アデノイド顔貌(面長で締まりのない顔つき)になりやすい。
  • 歯並びの悪化:舌の力が顎を広げないため、歯が並ぶスペースが不足しガタガタになる。
お口ポカンや口呼吸のイメージ

お家でチェック!早期発見リスト

食べる機能
  • 硬いものを食べたがらない(噛めない)
  • 食事に時間がかかりすぎる、または丸飲みして早すぎる
  • クチャクチャと音を立てて食べる
  • 食事中によくむせる、飲み物を流し込む
話す・呼吸・その他
  • テレビを見ている時など、無意識に口が開いている
  • いびきをかく、寝ている時に口が開いている
  • サ行、ラ行などの発音が不明瞭(滑舌が悪い)
  • 指しゃぶりや爪噛みの癖が治らない

※これらに複数当てはまる場合、当院で詳しい検査と保険適用のトレーニングを受けることができます。
「様子を見よう」と放置せず、成長期のうちに改善することが重要です。

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MFT(口腔筋機能療法):お口の筋トレ

MFTトレーニングの様子

お口の「筋肉」を鍛えて、根本から治す

MFT(Oral Myofunctional Therapy)とは、舌・唇・頬など、お口周りの筋肉の正しい使い方を習得するためのトレーニングプログラムです。

歯並びが悪くなる原因の多くは、「舌の位置が悪い(低位舌)」「唇の力が弱い」といった筋肉のバランスの崩れにあります。MFTでこれらを改善することで、矯正装置を使わなくても歯並びが良くなったり、矯正治療後の後戻りを防いだりする効果があります。

どんなことをするの?

お子様が飽きずに楽しめるよう、ゲーム感覚のトレーニングを行います。

  • ポッピング:舌全体を上顎に吸い上げて「ポン!」と音を鳴らす(舌の筋力アップ)
  • ボタンプル:唇と歯の間にボタンを挟んで引っ張り合う(口輪筋の強化)
  • あいうべ体操:口呼吸を鼻呼吸へ変えるための基本体操
  • ガムトレーニング:正しい噛み方と飲み込み方をガムで練習
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食育指導:正しい「噛む力」を育てる

離乳食の与え方ひとつで、将来の歯並びが変わります。

「柔らかいものばかり食べていると顎が育たない」というのは有名な話ですが、それだけではありません。 離乳食期に、スプーンを口の奥まで突っ込んで食べさせてしまったり、早食いの癖がついたりすると、舌や唇の機能が正しく発達しません。 これが将来の「お口ポカン」や「歯列不正」の大きな原因となります。

当院では、管理栄養士や歯科衛生士が、お子様の年齢や発育段階に合わせた具体的な「食育指導」を行っています。

姿勢も重要です

食事中の「姿勢」は、噛む力に直結します。足がブラブラ浮いている状態では、踏ん張りがきかず、しっかり噛むことができません。
「足の裏が床(または足置き)にペタリとついているか」をまずは確認しましょう。これだけで噛む回数が増え、集中力もアップします。

おやつの選び方

「おやつ=甘いお菓子」ではありません。おやつは「第4の食事(補食)」です。 砂糖たっぷりのグミやチョコではなく、噛みごたえのあるおせんべい、煮干し、チーズ、おにぎりなどが理想的です。
また、虫歯予防効果のあるキシリトール100%のタブレットやガムも積極的に活用しましょう。

食育と食事指導
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発育期の歯並び・咬合誘導

小児矯正・咬合誘導

成長期だからこそできる「根本治療」

大人の矯正治療が「生え揃った歯を無理やり動かす(場合によっては抜歯する)」のに対し、小児矯正(第一期治療)は「顎の成長を利用して、歯が並ぶスペースを作る」治療です。

6歳~12歳ごろの成長期に適切な誘導を行うことで、顎を適正な大きさに広げたり、上下の顎のバランスを整えたりすることができます。これにより、将来的に健康な永久歯を抜かずにきれいな歯並びを手に入れられる可能性がグッと高まります。

「受け口(下顎前突)」や「出っ歯」の兆候があれば、3歳頃からの早期介入が必要な場合もあります。

「様子を見ましょう」と言われている間に、骨格のズレが固定化してしまうこともあります。「おかしいな?」と思ったら、早めにご相談ください。

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保護者も安心できる医院の工夫

お子様だけでなく、お連れになる保護者の方にとっても通いやすい環境を整えています。 「子どもが泣いて迷惑をかけるかも…」という心配はいりません。当院は子どもたちの声で賑やかな歯科医院です。

キッズスペース完備

待ち時間も楽しく過ごせるよう、おもちゃや絵本を充実させています。「まだ遊びたい!」と言って帰りたがらないお子様も多いです。

ベビーカーOK

院内はバリアフリー設計です。診療室(半個室)までベビーカーのまま入っていただけますので、小さなお子様連れでも安心です。

保育士・優しいスタッフ

お子様の扱いに慣れたドクターとスタッフが対応します。保護者の方の治療中は、スタッフがお子様を見守ることも可能です(要予約)。

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地域に根ざした取り組み(相模原市)

当院は相模原市(神奈川県)の地域歯科保健活動に積極的に参加し、地域ぐるみで子どもの歯を守る活動に貢献しています。

  • 1歳6か月児・2歳6か月児・3歳6か月児健診への協力
  • 地域の保育園・幼稚園・小学校での歯科講話
  • 育児サークル等での歯科相談

相模原市では、1歳のお誕生日前後にフッ素塗布の補助券が配布される制度など、行政によるサポートも充実しています。当院でもこれらの受診票をご利用いただけます。

かかりつけ歯科医として、市の健診結果に基づいたフォローアップや、ご家庭でのケアのアドバイスもきめ細やかに行います。

地域健診の様子
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定期検診とフッ素習慣化の重要性

虫歯予防のカギは、「痛くなる前に歯医者さんへ行く」ことです。

乳歯はエナメル質が薄く、一度虫歯になるとあっという間に神経まで進行してしまいます。
半年に1回では手遅れになることも少なくありません。

「1ヶ月に1回のフッ素塗布」
これを習慣にすることで、お子様の歯は常に最強の状態で守られます。

定期的に通院していると、お子さん自身も歯科医院に慣れ、
「怖い治療をする場所」ではなく「先生に褒めてもらえる楽しい場所」と感じるようになります。
お子さんの健やかな成長と、一生涯続く素敵な笑顔のために。
私たちと一緒に、楽しみながら予防に取り組みましょう。

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お気軽にご相談ください。お子様の笑顔を一緒に守りましょう。

【参考文献・出典】
日本小児歯科学会、日本歯科医師会、厚生労働省、日本口腔筋機能療法学会、相模原市の公的資料および関連ガイドライン(with-dcs.com, mhlw.go.jp, wadachi-dent.com, e-sda.jp, one-shika.com 他)を参照し作成。